WORK SHOP# 50 | ブックトークカフェ#11 〜みんなでつくるまちの図書館〜 「外国人に教えたい!“日本を知る”本」

月1回、COSUGI COBOで開催している読書会「ブックトークカフェ」。身近な「本」を通じて、武蔵小杉周辺の人々がつながる「場」を提供しています。一人ひとりの「好き」や感じ方の違いを丁寧に聞き合い、その違いを豊かなものと感じられる場を目指しています。

 

梅雨入りしたとは思えないほど爽やかな天気となった、この日のテーマは「外国人に教えたい!“日本を知る”本」。日本を訪れる外国人旅行者数が、出国する日本人の数を上回る昨今、外国の方々に日本のどんなところを見てもらえたらうれしいでしょうか?みなさん、そんな思いをめぐらせながら、選んでくださいました。

 

高岡重蔵活版習作集―My Study of Letterpress Typography(著・高岡 重蔵)

日本の欧文組版工として、海外で評価の高い高岡の作品が収められている。消えゆく技術、活版印刷の世界で、日本にこのような職人がいるということを知ってもらいたい。

 

・怪談・奇談(著・小泉 八雲,編集・平川 祐弘)

英語で書かれたため、明治時代から海外でよく読まれ、日本文化の紹介ツールとして大きな役割を果たした。「耳なし芳一」など、あらためて読んでみると、音に関する表現のディテールが素晴らしい。

 

・声に出して読みたい日本語(著・斎藤 孝)

日本語は目で読むのも良いが、この本の趣旨の通り、声に出して聞き、その音やリズム感の中にある美しさを再認識させられる一冊。

 

・英語でつくる 基本の和食―和食の基本を英語で知ろう(監修・検見崎 聡美)

日本文化といえば食。ふつうの家庭料理や郷土料理はもちろん、おにぎりのつくり方が載っている点に感動した。日本で暮らす外国人の方へ、日本人の根底にあるものをぜひ食を通じて感じとってもらいたい。

 

・ファブリック帯の本(著・大竹 恵理子)

着物や小物のアレンジの本で写真が多いので、日本語が読めなくても見ただけで楽しめると思い、選んだ。日本人にとってもモダンな柄・素材、洋服として着ている小物を和服にも取り入れる感覚の面白さを感じてほしい。

 

・刺青(著・谷崎 潤一郎)

名作文学としてもお勧めしたいが、文鳥文庫シリーズ(http://bunchosha.com/buncho_bunko)の装幀のミニマムで繊細な美しさや文鳥文庫をつくりだした人の発想のおもしろさに、「日本人ならでは」を感じてもらいたい。

 

その他、以下の本も紹介されました。
・「殺陣」という文化―チャンバラ時代劇映画を探る(著・小川 順子)
・PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト(著・宇野 常寛)

 

本を選んだ理由をそれぞれ話しているうちに、「日本らしさとは、日本人とは何か」という深い話に……。日本人らしさを客観的にとらえることは、意外に新鮮な体験となり、知っていたようで知らない我々のルーツに、あらためて出会ったように感じました。

 

後半は、ハバタクスタッフおすすめの絵本「おこだでませんように」(作・くすのき しげのり,絵・石井 聖岳)の読み聞かせをしました。関西ことばで書かれた絵本を、「関西弁ネイティブ」のイントネーションで聞いてみるとどう感じるのか?という試みでしたが、皆さんから「お話がよりリアルに感じられた!」と言っていただけました。外国の方も、来日前に日本語を勉強したはずなのに、「関西では、学校で習った日本語と全然違う言葉が話されている!」とショックを受けることも多いでしょう。日本はこんなに小さな島国なのに、多数の方言が存在します。それぞれの土地の気候が、文化や人々に影響を与え、生まれてきた方言。その豊かさを味わっていただけたらなと思いました。

 

次回は7月23日(土)10:30~13:00に開催します。テーマは、「意外とおもしろかった本」。人から勧められて、話題になっているから、本屋さんでたまたま手にとって、学校の課題でしぶしぶ……など。それほど期待せずに読んでみたら、意外とおもしろかった本はありませんか?ちょっとしたうれしさ、くやしさと共に、ぜひご紹介ください。少人数でゆったりと話していますので、初めての方もお気軽にご参加いただけます!

 

参加メンバーからは、「ブックトークカフェに参加するようになってから、本をよく読むようになって日常が楽しい」、「本について、他の人の思いを聞くと、自分の幅や世界が広がるようでうれしい」などの声をいただきました。

次回のブックトークカフェは「意外と面白かった本」です。ご参加、お待ちしております!

お申し込みはこちら>http://everevo.com/event/31657

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