WORK SHOP#71│ブックトークカフェ「ブックトークカフェ(読書会)のつくり方講座」

2015年4月にCOSUGI CONVIVIAL PROJECTの一環としてはじまった読書会「ブックトークカフェ」は、身近な本を通じて、武蔵小杉周辺の人々が交流するコミュニティとしての歩みを進めてきましたが、この度、約2年の活動を経て終了することになりました。

 

ブックトークカフェ#19~みんなでつくるまちの図書館 ~ 「ブックトークカフェ(読書会)のつくり方講座」

最終回となる今回のテーマは、これまでに得た知見を活かした「ブックトークカフェ(読書会)のつくり方の講座」です。武蔵小杉周辺や沿線はもちろん、遠くは群馬から、「自分で読書会を立ち上げてみたい!」「興味があって……」など、さまざまな理由で、10名の方が参加してくださいました。

この日は、読書会に参加したことがある・ない、読書会を開いたことがある・ない、にかかわらず、「自分なりの読書会のイメージが断片的にでも浮かぶこと」をゴールに設定しました。

 

最初に、「読書会とは?」という定義の共有をしました。読書会というイベントやコミュニティはよく耳にするけれど、明確な定義がないことや、その内容や目的によって全く雰囲気の異なる場になること、それぞれで得られる体験などについて解説しました。実際に、ブックトークカフェで実施していた「持ち寄り本紹介型」と「その場で読んで話す型」の2つの読書会を体験していただき、その振り返りをしました。

デモを通じて、実は、「本の話をする」とひと口に言ってもさまざまな話題がある、ということを感じていただけたようです。本の内容や登場人物の心理、文章表現、作家にまつわる個人のエピソード、その本が扱っているテーマ、装幀など物体としての本など……。

その中でも、自分にとっての「本をめぐる場」とは何なのかを考えました。「場をつくる」とは、人と一緒に何かやりたいことがある人が、明確な意図をもって集まりを起こすこと。自分は何が好きか開示し、旗を立てて集まってきてもらうことではないだろうか……そんなイメージで、みなさんと意見を交換しました。

 

後半は、いよいよ企画の時間です。「これだけ考えたら告知は打てる」項目が網羅されたシートを配り、一人ひとりの読書会を考えます。たくさんの検討事項のうち、特に重要な「目的:何のために読書会を開くのか?」「誰と:誰と出会いたいのか?」「何を:そこは何ができる場なのか?」に絞って、みなさんに発表していただきました。

 

発表していただいた企画の一部はこちら。

・共に余生を過ごす女性の友人がほしい。深いつながりを基本としながら、時々違った感性や生き方の人とも、本を通じて広くつながっていけたらという思いがある。

・ミヒャエル・エンデの本を一緒に読んで語り合える人と出会いたい。

・職場のハラスメント勉強会など、誰もが食いついてくるテーマではないが、必要としている少数の人のために場を開きたい。

具体的な本やテーマの読書会を考えている方は、目的やターゲットの設定を自分が本当に楽しい、うれしいと感じられる方向へ進めていました。また、読書会ではない場を考えている方は、自分が好き・興味があることを表現したり共有できる場を開きたい、と意欲的でした。

 

講座全体として、

・ずっとあたためている読書会企画があったが、講座に参加して、「とにかく小さく一回やってみればいいんだ」と決められたことが、最大の収穫だった。「場づくり」という意味で、仕事の現場での指針になることもいろいろ教わることができた。

・フィードバックをもらって、数年あたためていたのに踏み出せていない理由がわかった。

といった感想が出ました。他の参加者の情熱を感じると、自然と影響を受け、みなさんやる気が出てきたようです。また、同じ目的で集まった参加者にていねいに話を聞いてもらうだけでも、実現に向けて、どんどん進むことができるということを改めて実感しました。つたない進行・内容ではありましたが、この場がみなさんのお役に立てたら、とてもうれしいです。

 

ブックトークカフェは、これで終了となりますが、これからも武蔵小杉でおもしろい動きが生まれ、根付いていくことを願っています。2年間、本当にありがとうございました。

 

 

 

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