WORK SHOP#13|礒井 純充さんトークライブ

磯井純充さんトークライブ「本で人をつなぐ まちライブラリーのつくり方 〜みんなで育てるまちの図書館〜」

月1回、COSUGI COBOで開催されている「ブックトークカフェ」。今回はワークショップの前に「まちライブラリー」の提唱者である磯井純充さんのトークライブ「本で人をつなぐ まちライブラリーのつくり方 〜みんなで育てるまちの図書館〜」を開催しました。

川崎市内外から色々な年齢層の方が集まり、遠くは小田原や狭山から参加してくださった方も…!「案外、ラクに来られました」とおっしゃる方が多く、さすがは、公共交通機関に恵まれた街・武蔵小杉を改めて実感しました。

 

磯井さんは以前、会員制のライブラリー「六本木アカデミーヒルズ」の立ち上げに関わっていました。事業としては成功したものの、“人の心が通う場所”という意味では、100%実現できたわけではなかったようです。その後、限界集落を歩き回っていた青年との出会いを経て、「コミュニティ」の概念を捉え直し、「人同士がお互いの夢を応援できるような場を作ろう」と思い立ちます。2011年、大阪でビルの空き室を利用して「まちライブラリー」を始めました。

 

誰かが植本していった本が、他のだれかを勇気づけ、喜ばせる、そんなサイクルが人と人、そして街をつないでいきます。はじめは空の本箱があるだけの場所が、本を通じて人と会話の弾む特別な場所になっていく様子はおもしろく、カフェや、お寺、歯医者さんなど、色々な場所で展開されるようになりました。今や全国の「まちライブラリー」の数は170ケ所になり、Cosugi Villageもそのうちのひとつです。

パワー溢れるお話の時間はあっという間に過ぎ、質問タイムとなりました。

「まちライブラリーを作る前と後で、街に生じた変化は?」という質問では「自然に横のつながりができる」というお答え。まちライブラリーで出逢って結婚する人がいたり、近い所のまちライブラリーの主催者同士が交流し合って新たなコミュニティができたりと、一度形ができると、人の思いが集まって、成長していくのもこの活動の素晴らしいところです。

 

持ってきた本を植本するときには、その人が直筆で「メッセージカード」を本に添えます。その行為が「一度『製品化』されてしまった『作品』を、再び唯一無二のものにする」と磯井さんは表現していました。確かに、そこにある本は、本屋さんに並んでいる本とは似て非なるもので、誰かがそこに置きたいと思って置いた本です。情報だけではなく人の思いを静かにたたえておけることが、本というメディアの存在する意義なのかもしれません。

 

磯井さんご自身も、カフェの本棚に並んでいる本のラインナップを実際に見ている時が、一番楽しそうでした。並んでいた本を見て、それにつながるエピソードを話してくれた磯井さん。以前の参加者と今回の参加者の思い、創作者の思い、色々な思いが、時間、空間を超えて確かにつながる瞬間でした。磯井さんはこの後、ブックトークカフェにも参加し、さまざまな方にまちライブラリーの魅力が広がっていく様子を、実際に身をもって体験してくれました。これからも、ブックトークカフェを通じて、COSUGIの文化シーンが盛り上がっていくのが楽しみです。

 

次回のブックトークカフェ開催は6月21日を予定しています。
◎ 詳細・申し込み>>http://everevo.com/event/23387
皆さまのご参加、お待ちしています。

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