虫歯などで歯を失ってしまった場合、入れ歯やブリッジさらにはインプラントなどの治療の選択肢があります。
複数の治療の選択肢があるとき、インプラント治療はお金がかかるので避けたいと考える方もいるでしょう。
確かにほかの方法と比較すると治療料金が高い選択肢にはなりますが、この選択肢ならではのメリットがあげられます。
欠損した歯に対する治療法を選択する際、治療方法ごとの特徴を考慮したうえで自分に合った選択ができるように考えていくことが大切です。
食事に関するポイント
ブリッジは食べ物が絡みやすい
例えば治療法を選択する際にチェックするべき点の1つが、食事に関するポイントです。
治療法として入れ歯を選択した場合、食事中に外れないように注意しながら食べる必要があります。
また味覚や食感が失われる、さらには食べ物が詰まるなどの注意点もあげられます。
そしてブリッジを選択したとき、咀嚼時の違和感は比較的少なくなります。
違和感は少ないものの、食べ物が絡みやすいのがブリッジの注意点の1つです。
インプラントは今までと同じように食事を楽しめる
一方でインプラント治療を選択した場合、今までと同じように食事を楽しむことができます。
本物の歯と同じように食事ができるので、食べる楽しみを失う心配がありません。
強度も高いので、せんべいなどの固いものでも気にせず食べられるというメリットもあげられます。
治療の手軽さと耐久年数などから検討する
また治療を選択するときには、治療の手軽さと耐久年数などのポイントから検討していくことも必要です。
入れ歯の場合には、装着するだけなので治療の負担が少なくて済みます。
しかし手軽にできる一方で、入れ歯の強度は低く平均寿命は1~2年です。
ブリッジ治療は治療時に周囲の歯を傷つけてしまう可能性がある
治療の負担を減らしたいと考えている場合でも、コンスタントに新しい入れ歯を作る必要があると負担が大きくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
さらにブリッジの治療を受ける際に注意が必要となるポイントの1つが、治療時に周囲の歯を傷つけてしまう可能性があるという点です。
そしてブリッジの平均寿命は5年ほどになるので、その点も理解したうえで治療を受けることも忘れてはいけません。
インプラント治療は一度治療を受けたら10年以上持たせることも可能
そしてインプラント治療は、強度が高く一度治療を受けたら10年以上持たせることも可能です。
半永久的に治療後の状態を保つことも可能なので、治療における負担を減らせるという点を押さえておくことが大切です。
ただし治療後の状態を保つためには、毎日の歯磨きと定期的なケアが必要です。
毎日の歯磨きと定期的なケアが必要といっても、それは入れ歯やブリッジなどの別の選択肢においても必要なポイントになります。
インプラントは周囲の歯に影響を与えないので安心
また人工の歯を装着すると言われると、周辺の歯への影響があるというイメージを持っている方もいるでしょう。
しかしインプラントは、周囲の歯に負担をかける治療方法ではありません。
周囲の歯に影響を与えないことで、安心して治療を受けることが可能です。
治療を受ける際の料金体系について
実際に治療を受ける際に気になる点の1つとして、料金をあげる方もいるでしょう。
料金を大きく左右するポイントの1つとなるのが、保険適用かどうかという点です。
保険適用外の場合には、全額自己負担となるのである程度の治療費を支払う必要があります。
入れ歯治療やブリッジ治療の料金
入れ歯治療を受ける場合、保険適用なら1~2万円ほどなので比較的負担金額が少なくて済みます。
保険適用外の入れ歯治療の場合、1床につき20万円以上かかることもあるので注意しましょう。
そしてブリッジ治療を受けるとき、保険適用なら2~4万円で、保険適用外だと30~60万円ほどの治療費になります。
インプラントは保険適用外の治療方法
一方でインプラント治療を受けたいというときに注意が必要となるのが、保険適用外の治療方法になるという点です。
全額自己負担が必要な治療方法になるため、通常で30~60万円ほどの治療費を支払う必要があります。
料金が全額自己負担といわれると、別の治療方法を選んだほうがいいと考える方もいるでしょう。
ですが医療費控除を利用することもできるので、料金だけで考えずに総合的に判断することも必要です。
また医療費ローンやクレジットカードの利用も可能なので、治療費の負担を分散できるという点を押さえておくことが大切です。
一度治療した歯を長く持たせることができれば、最初の料金は高くても長期的に見たらお得な選択肢となる可能性もあります。
現在の歯の状況と予算で治療方法を決める
このように治療方法に注目して考えた場合、選択肢ごとにさまざまな特徴があげられます。
治療方法を決めるときに大切な点の1つが、現在の歯の状況と予算になります。
予算が少ないという場合には、安い方法を選択するのも1つの手です。
一方で比較的若い方であれば、少し高くても耐久性が高い人工歯を装着する方法を選んだほうが良いという考え方もできます。
まとめ
実際にどのような治療方法を選ぶかは、方法ごとのメリットやデメリットを考えながら検討していくことが大切です。
このとき歯科医と相談しながら、自分の歯の状態や年齢、予算などを考慮して決めるようにしましょう。
信頼できる歯科医で治療を受けることも忘れてはいけません。